痛い場所が、悪い場所(原因)とは限らない
'25.03.17ほとんどの方が、痛みのある場所が悪いところ(原因)だと思っていますが、違います。
例えば、変形性膝関節症の患者様を例にあげてみます。
施術前にまず脈を診て、施術後にも脈を診て、施術の効果を確認したりするのですが、先日は右の変形性膝関節症の方がお見えになりました。
右膝が90度以上曲がらず歩行も大変な様子でしたが、動きの確認のため検査したところ、左の股関節にやや拘縮がありました。
「右の変形性膝関節症ですが、左の股関節は痛みは無いかもしれませんが右の膝以上に動きが悪いです。なので、左の股関節の動きが良くなってくれば右膝も良くなりますよ」
と説明し、右膝より左股関節の動きを改善するように小波津式神経筋無痛療法や無痛バランス整体をして体を整えていったところ、かなり良くなっていきました。
また、脾虚の脈がありましたので、食事の注意点等お伝えしました。(膝の悪い方は脾が虚してる方が多いので、甘い物の摂り過ぎに注意しましょう)
このように、右膝は変形のために痛みが出ていますが、結果的に痛みが出ているだけで、原因は他にあることがあります。
なので、変形があって痛みの出ている右膝だけを治療していても、なかなか良くならないことがあります。
左股関節の動きの悪さをカバーするために、右膝に負荷がかかりすぎて変形を起こし、痛みとして出てきてしまった症例です。
体は一つのパーツだけで出来ている訳では無く、全て補い合いながら一つの体として構成されています。
右肩が痛いな~、右肩揉んで~
腰が痛いから、腰触って~
というのでは、なかなか良くならないかもしれませんね。。。